ヘルペスに似た症状の病気ってある?

2019年07月30日
患者を診ている医者

ヘルペスは患部に水膨れや潰瘍ができ、痛みを感じる病気ですが、実はヘルペスによく似た症状を持つ病気も存在します。
誤った診断をしたり自己判断で治療薬を使用すると悪化させてしまうので、似ている症状を事前に知っておきましょう。

体中にできるヘルペスは、唇と性器に発症するタイプが一般的です。
それぞれ似ている病気があり、口唇ヘルペスの場合は口角炎や口唇炎と間違えることが多いです。
口角は口の両脇、口唇は唇そのもののことで、どちらも皮膚がダメージを受けて荒れてしまうと発症します。

これらになると、小さな傷ができてジュクジュクとしたり、そこから雑菌が入って化膿し、ヘルペスの潰瘍とよく似た状態になります。
こうなると見分けるのは難しいですが、口唇ヘルペスなら最初に水膨れができたり、前兆症状としてむず痒い違和感が生じることが多いです。
それが見られず、乾燥が酷かったり急に裂傷ができた場合は、口角炎か口唇炎だと考えられます。

性器ヘルペスの場合は、性器の粘膜に潰瘍ができるベーチェット病と間違えやすいです。
ベーチェット病は全身性の炎症性疾患で、性器にも病変を及ぼす場合があります。
潰瘍ができると見分けるのが難しいですが、基本的に性器ヘルペスなら隆起した潰瘍、ベーチェット病なら陥没した潰瘍という違いがあります。
また、ヘルペスなら小さな水膨れが密集して発生するため、潰瘍もそれに近い状態です。
対しいてベーチェット病は大きめの潰瘍が一つできることが多いので、この点でも違いが分かります。

いずれの病気も、知識のない一般の患者では見分けるのが難しいことが多いです。
正しい治療を行うためにも、判断が付かない場合は病院へ行くようにしましょう。
病院なら医師の診察や検査を受けることができるので、より確実です。
病気によっては検査しなくても医師が視診するだけで見分けられるものもあるので、手間もかかりません。

また、病気ではありませんが、ニキビも形状的にヘルペスと間違えやすいです。
唇は特にニキビもできやすいので、見分けるポイントを覚えておくと良いでしょう。

口唇ヘルペスと似てるのはニキビ?

唇にポツポツと発疹ができるだけでは、口唇ヘルペスかニキビか一見すると分かりにくいです。
ニキビならヘルペスの治療薬を服用する必要はなく、身体に負担がかかるだけなので避けるべきです。
逆にヘルペスなのにニキビだと思い込んで放置していると、悪化し続けて病変が広がり、重症化してしまいます。
ニキビなのか口唇ヘルペスなのかをきちんと見分けることが大切なので、それぞれの特徴を覚えておいてください。

ニキビは、主に肌の毛穴に皮脂や汚れが詰まり、雑菌が繁殖することで引き起こされます。
つまり、毛穴が無い粘膜にはあまり発生しません。
このため口唇にできることは少なく、発生したとしてもよく見ると唇と皮膚の境目あたりに出来ているはずです。
唇に出来た場合はニキビではなく、ほぼ口唇ヘルペスだと考えて良いでしょう。

厄介なのは唇と皮膚の境目や、外側に出来た場合です。
この場合はどちらか見分けるのは難しいですが、ニキビなら発疹の中心部分に白い膿が見えることがあり、ヘルペスなら膿ではなく体液がほとんどになります。
さらに口唇ヘルペスだと病変の周囲に灼熱感やピリピリとした独特の痛みを伴うことが多いので、感覚からも判断することができます。
この他、ヘルペスは基本的に発疹が密集して発生するので、一つだけできた場合はニキビの可能性が高いです。

このように見分けるポイントはいくつかありますが、どちらか判断するためにむやみに患部を触るのは止めましょう。
口唇ヘルペスだと患部には大量のウイルスが存在しており、手で触るとウイルスが至るところに付着してしまいます。
自分だけでなく家族などにも感染を広げる可能性があるので、気になってもできるだけ触らないでください。