帯状疱疹ってヘルペスとどういう関係?

2019年05月21日

唇の周辺にできる口唇ヘルペスや性器にできるヘルペスは、単純疱疹と呼ばれることがあります。
過労やストレスなどが原因で発症しやすく、唇や陰部に水ぶくれや発疹ができて、ときには痛みのある潰瘍ができたりもします。
体の中の免疫力が低下したときに発症するという特徴があり、もともと体の中に潜んでいたヘルプスウイルスが、体力低下などをきっかけに活動を再開して発症するものです。

一方、帯状疱疹も同じくヘルペスウイルスの感染による皮膚疾患です。
もともとヘルペスウイルス自体が160種類もあるものなので、同じヘルペスと言いながら、似ているだけで単純疱疹とはかなり異なるものと考えたほうがいいでしょう。

帯状疱疹の最大の特徴は、体の右か左のどちらか一方の神経に沿って帯状に水ぶくれや湿疹が発症するところで、胸や背中、顔面など体中に出現するのも特徴となっています。
160種類もあるヘルペスウイルスの中でも、帯状疱疹ウイルスはかなりやっかいなウイルスでもあります。
帯状疱疹の初感染時は、水ぼうそうとして発症します。
この水ぼうそうが治っても、ウイルス自体は体の中に潜み続け、似ている症状を生み出してたまに再発して驚かせたりします。

帯状疱疹は、ほかの人に帯状疱疹として感染することはないのですが、まだ水ぼうそうになったことのない乳幼児に感染したという報告があるので、注意しなければなりません。
帯状疱疹は、その名前の通り、発症する部分に帯状の疱疹が見られるようになります。
小さなブツブツが帯状に並んでできるため、一目でそれとわかります。
激しい痛みを伴うことが多いので、赤い湿疹などが見られる初期のうちにすぐに適切な治療を受けるようにしなければなりません。

帯状疱疹も口唇ヘルペスなども、初感染時は他人からのウイルス感染です。
手の接触などでも感染し、最初にウイルス感染するのを一次感染と呼んでいます。
これに対し、体の中に潜んでいたウイルスが体力低下などをきっかけに再び活性化して現れるものを反復感染と呼んでいます。

帯状疱疹は入院が必要になる場合も!

帯状疱疹には必要以上に注意しなければならないのですが、それは帯状疱疹が合併症を引き起こしたりして重症化しやすいためです。
それに、後遺症を残してしまうこともあるため、細心の注意が必要なのです。

帯状疱疹の一般的な合併症には発熱や頭痛といったものが報告されていますが、これらの合併症が顔面に出てきたときは、角膜炎や結膜炎といった目についての深刻な症状を生んでしまうため、軽視できません。
ほかにも、耳鳴りや難聴といった聴覚についての障害が生じることもあります。
入院するようなケースも生まれるので、きちんと通院して医師の治療を受けて完治させるようにしましょう。

帯状疱疹は、治療後の後遺症についても注意しておく必要があります。
この後遺症については、一種の神経痛とされていて、ぴりぴりとした痛みを伴うことが特徴になっています。
帯状疱疹の症状として多い炎症によって神経が傷つけられることが原因とされています。
本格的な治療が必要で、入院しなければならないようなこともあります。

帯状疱疹に限らず、ヘルペスそのものには感染力が強いという特徴があるため、周囲にヘルペスを患っている人がいるような場合は、細心の注意を払う必要があります。
もし、まだヘルペスの抗体が形成されていない小さい子どもやアトピー性湿疹のある人などは、感染すると症状が重くなってしまいます。
感染が疑われるようであれば、潰瘍になっている部分などを綿棒でこすって細胞サンプルを採って検査してもらうようにしましょう。
専門機関で正式に血液検査をしてもらうまでもなくヘルペスかどうかの判断ができるので、ヘルペスに感染しているならば早めに症状を抑える治療を受けることが大切になります。
帯状疱疹を含め、早めの治療を心がけてください。